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夢が見れるなら さぁ、羽ばたこう
飛ぶために背中の羽根が輝いているのだろう
羽根が千切れたなら そぅ、走り出せばいい
走るために2本の美脚があるのだろう
狂ったように裸足で踊り出した君は
まるで天使のようだった…
9月16日
「あぁ~今日も連絡ないや…。」
ため息交じりの声を漏らすのは相澤 凛16歳。
「もぅ1週間は連絡ないよぉー…。」
心配そうな顔で凛は携帯を眺めた。
21時27分。
「昴…忙しいのかなぁ???」
大石 昴とは凛の初めての彼氏である。
付き合って7ヶ月が経っただろうか。
毎日メールのやり取りをしていた凛と昴だが、1週間前から連絡が途絶えていた。
「何で電話も出てくれないの…?」
凛の瞳は少し潤んでいた。
普段強がりな凛でも昴には弱く、不安が募っていた。
23時53分。
凛は睡魔に襲われて片手に携帯を持ったまま深い眠りについてしまった。
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