第一章~崩れた日常~

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同日 ~AM 10:11~ 『しかし、困ったものですね…』 体格の良い、背が高めの男が言った。 『ここ数日、こんな事件ばかりで、少々嫌な気もしてきますね…』 事件というのは、ここ数日の間に多くの殺人事件が起きている事である。 本等ではよくある話しだが、身近におきると、どうも嫌な気になるものである。 「そんな事は警察の言う事じゃないぞ」 『スイマセン、山田さん』 山田というのは、40歳前後くらいの、身長155センチ程の男である。 彼の部下は、まだ新米の岡崎 正真(せいし)と言って、先程警官らしからぬ事を言った男である。 山田は彼の運動神経は認めているが、どうも頭の方は並のようで、色々と教えがいがありそうである。 正『しかし、犯人も悪趣味ですね…』 山「うんっ?」 正『普通に殺すならまだしも、これはないんじゃないですかね…』 彼の気持ちも分からないものでもない。
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