第一章~崩れた日常~

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殺された人達は皆、10代から20代の年齢で、おかしなことに、お腹の部分がキレイになくなっているのである。 別に何かの道具を使った形跡もない。 と言うより、無理矢理抉り(えぐり)取ったように見えるのである。 山(しかし、人間にこれ程の力があるとも思えないし…) まぁ、物好きな学者ならできると言いそうだが… 正『これ、何かの動物ですよきっと。』 岡崎はそう言うが、山田はそうとは思えなかった… 〔ピリィリリリリ〕 すると山田の携帯が鳴った 山田はひと呼吸おいてから、電話に出る事にした。 山「はい、山田です。」 岡崎はしゃがんで死体を見ていたが、山田の電話が鳴ったので、おもわず立ち上がっていた。 山「え゛っ!?高校生が行方不明?」 岡崎もそれを聞いて表情が険しくなる。 山「よしっ!分かった…」 携帯を切るなり山田は、岡崎と目を合わせると、新たな事件現場へと向かった。 山田は長年の経験から、一連の殺人事件と合わせて、とてもやっかいなものになると確信していた…
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