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某日 (土曜日)
~AM 8:30~
「美佳ぁ~早くしなさい!」
『えぇ~待ってよぉ~』
美佳はこの日、家族皆で日帰りで旅行に行く事になっていた。
『ん~もぅ、なんでぇ~』
そんな日に限って、髪が上手く決まらないもので…
美佳は先程から鏡と向かい合いながら格闘していた…
〔チャーラララリィヤァ〕
するとベッドに置いていた携帯が鳴りだした…
美『はぁ~い、はい』
美佳は少しめんどくさそうに携帯に出た。
普段ならいいのだが、よりによってこんな忙しい朝に掛けてくるなと思う。
しかも、髪が決まらないのに…
美『あぁ~モシモシ、うんオハヨウ?』
電話の相手は高校のソフト部の友達で綾子(りょうこ)だった。
綾「あぁお疲れぇ」
美『…お疲れぇ~』
綾「今日さぁ~旅行に行くんだよねぇ」
美『そうぅだけどぉ~』
まだ決まらない髪をいじりなが美佳が言う。
綾「そこでぇ~、お願いがあるんですけどぉ~」
その内容を聞いて美佳は左手に持っていた携帯を、おもわず右手に持ちかえていた。
美『はぁ!お土産?
もうぅ、バカ言わないでよ!』
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