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綾「別にいいじゃん!どうせ暇になるんでしょ?」
その瞬間綾子は笑顔でベッドにダイブしていた。
美佳は櫛を放り投げて、体を左側に向けて答えた。
美『あぁ~のぉねぇっ!ウチの旅行を何だと思ってんのよ!!』
綾「ゴォメェェェン、そんなつもりじゃなかったんだけどさぁ~」
綾子は楽しそうに、うつ伏せから仰向けになっていた。
美『もう切るからねっ!』
そう言って電話を切り、
あまり納得のいく髪ではないが、時間もないので出かけることにした。
〔ドタドタドタッドタ〕
「階段はゆっくり下りなさい!」
玄関へ行くと母親が腰に手を当てて仁王立ちしていた…
(アッ、チャ~)
しまったという顔で靴を履きはじめる‥
〔ガラァァァバンッ!〕
「遅いよぉぉ~」
車に乗ると、小学生の弟がホッペをふくらませている。
美『ゴォッメン』
片手だけ上げて謝っておく…
「よしっ! じゃあ行くぞぉ!」
美・弟『ハァ~イ!』
仕事が忙く、寝顔ぐらいしか見れない父親は、久しぶりに子供の笑顔を見られ、嬉しそうに車を走らせた…
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