第一章~崩れた日常~

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同日 ~AM 9:02~ 耀『えっ!? まだアイツ帰ってないの?』 部活の準備をしながら耀は、リビングに入ってくるなり母親からの質問にそう答えた… 母「そうなのよぉ~昨日学校であったんでしょ?」 朝食を忙しそうに作りながら母が答える 耀『あぁ、アイツさぁテストで100点取ったからぁって、えらい嬉しそうに先に帰ったけどなぁ~』 その喜びようって言ったらすごかったなぁと、昨日のことを思い出す。 母「最近物騒だから、事件に巻き込まれてなければいいんだけど…」 そう言った母親は、出来たばかりのハムエッグを皿に入れていた。 耀『まぁ~アイツのことだから、また友達ん家で泊りで遊んでんじゃね? ホラッ!今日学校休みだしさぁ~』 ハムエッグの入った皿を取りながら、アイツなら大丈夫だろうと、一人安心していた。 母「そう…それならいいんだけど…」 そう言って母親は、また忙しそうに洗濯をしに、リビングを出て行った。 耀はゆっくりと朝食をたべながら、親友の昨日の喜びようを、もう一度思い出していた…
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