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柱時計の規則正しい音が心地よく響いている。
穏やかな午後。
優しく注ぐ西日がさらに気持いい。
私は木で出来たカウンターに頬杖をつきながら、窓越しに通行人を眺める。
制服姿の女の子、あるいはくたびれた印象の会社員、子供連れの女性……人通りの多いとは言えない路地に通るあらゆる人達を私は眺めている。
静かな店内はそことは別世界のような錯覚を私は感じずにはいられない。
そう……水槽の中の金魚になってしまったような……
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