~回想・ザイン~

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  細い道の途中には、またもやゴブリンがいた。 2、3人のパーティが戦闘をしている横を通り抜け、広場から下へ向かう。   迷子にならないよう、一生懸命ついて行ったつもりだったが、初めて目にする、カメのような大きなモンスターを前に一歩も進む事ができなくなってしまった。 画面上から彼の姿は見えない。   なにこれ? ドレイクとは違う… こんなの相手にしないといけないの?   『あら』   だから! あらじゃないでしょ。 なんで置いて行ったの…   うらみがましくその場に立ち尽くす。   『ああ  ロックか』   そう。 そのロックとかいうモンスターがいるから先に行けないの。   画面右端に彼の姿が見えた。 立ち止まって待っているようだ。   『ロックは大丈夫だよ』   え? 襲ってこないの? なんだ、よかった。   慌てて彼の元に駆け寄る。   『行きましょう』   ロックを素通りし、右端の人物NPCに話しかける。 また何かのキーアイテムらしきものを手に入れた。   『ドレイクは  危ないから  離れてはダメ』   彼に重なるようについて行く。   いた! 緑色のドレイク。   足が止まる。   『速く』   ドレイクを避けるように下から左へ大回りをして細道に入る。   『きてください』   ドレイクの気配を感じ、ビクビクしながら後をついていく。   突き当たりにNPCがいた。  
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