105人が本棚に入れています
本棚に追加
細い道の途中には、またもやゴブリンがいた。
2、3人のパーティが戦闘をしている横を通り抜け、広場から下へ向かう。
迷子にならないよう、一生懸命ついて行ったつもりだったが、初めて目にする、カメのような大きなモンスターを前に一歩も進む事ができなくなってしまった。
画面上から彼の姿は見えない。
なにこれ?
ドレイクとは違う…
こんなの相手にしないといけないの?
『あら』
だから!
あらじゃないでしょ。
なんで置いて行ったの…
うらみがましくその場に立ち尽くす。
『ああ
ロックか』
そう。
そのロックとかいうモンスターがいるから先に行けないの。
画面右端に彼の姿が見えた。
立ち止まって待っているようだ。
『ロックは大丈夫だよ』
え?
襲ってこないの?
なんだ、よかった。
慌てて彼の元に駆け寄る。
『行きましょう』
ロックを素通りし、右端の人物NPCに話しかける。
また何かのキーアイテムらしきものを手に入れた。
『ドレイクは
危ないから
離れてはダメ』
彼に重なるようについて行く。
いた!
緑色のドレイク。
足が止まる。
『速く』
ドレイクを避けるように下から左へ大回りをして細道に入る。
『きてください』
ドレイクの気配を感じ、ビクビクしながら後をついていく。
突き当たりにNPCがいた。
最初のコメントを投稿しよう!