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『クレリック3は
エターナルで
知り合いいないの?』
メイジの質問に少し戸惑いながらも、返事をする。
『います』
再びメイジが問い掛ける。
『どうして一緒にやらないの?』
だって…彼とはレベルが違うから一緒にはできないんだもの。
『レベル差がありますから』
胸がキュンと痛む。
『レベルはなぁに?』
『30分』
『!』
『なるほど』
しばらく考えていたらしいメイジがまた尋ねた。
『よかったラグ
名前教えて』
何故そんなこと聞くのかわからなかった。
私の戸惑いを感じとったのだろう、再び口を開き
『私
レベル30分
キャラクターが
あります
もしかしたラグ
知っているかも』
そうなんだ。
この人も違うキャラクターを持っているんだ。
だけどこんなにたくさんの人がいる世界で、たとえレベルが同じでも知り合いとは限らない。
どうせ話してもわからないに違いない。
そう思う半面、誰かに彼のことを話したいという思いが胸の中に沸き上がる。
『いるーああ』
言ってしまった。
恥ずかしいような誇らしいような気持ち。
『!』
『きええええええっ!』
なぜかメイジが驚いている。
『クレリックの?』
え?
なんでそれを?
『はい』
『きええええええっ!』
奇声をあげるメイジがまた口を開いた。
驚くべき言葉。
『フレンド』
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