~フレンド・1~

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  『今日はエターナルの一周年メンテがあったから、記念アイテム貰いに行こうね』   彼から電話があった。 なんとなく心苦しい。   昼間のDとの出会いを話してしまいたい欲求と、彼に秘密を持つという、後ろめたい気持ちを抑えるのに必死で、いつになくテンションが高くなる。 『あの…あっ…あのね…今日ね…頑張ったんだょ。』   何をだ!   『そうか。よかったね。 ファイターはラプトかな?』     いつもならスルーされた事にショックを受けるのに何故かホッとする。   『クルート高原だョ。』   『じゃあ、ラプト行ける?』   『うん。ラプトにいればいい?』   『うん。 今から行くから待ってて。』     嬉しい。 また会えるんだ。 記念アイテムって、みんながつけてた赤い王冠みたいな頭飾りよね。 可愛いから欲しかったけど、どうするのかわからなかったやつだ。   それに… それ着けたら おそろいになる…   そんな些細な共通点にさえ小さな幸せを感じていた。
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