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ラプトのNPCから記念アイテムのメモリアルクラウンを貰い、装備した状態で話しかけると、一日一回アイテムが手に入る。
またこの期間は店売りのアイテムが30%Offの価格で購入できて、さらにモンスターからのドロップ率も上がるという二重三重の喜びがあるらしく、周りのプレイヤー達がうるさい位にチャットしている。
私はのみぐすりを手に入れる事ができた。
『何がきた?』
『のみぐすり』
『君にはまだ必要ないから
売りだなあ』
この言葉を見たとき、私の虚しさの一端がわかった気がした。
私は彼の住むエターナルの世界では、《君》なのだ。
周りにいる人達となんら変わらない、ただのプレイヤーのひとりにしかすぎないのではないかという不安と淋しさ。
Dとの出会いによって、私は名前で呼ばれる嬉しさを知ってしまっていた。
『どうしました?』
なんて伝えればいいの?
なんて言えばいいの?
きっとわかってもらえないに違いない。
黙ったままの私に彼が告げる。
『フレンドから
手伝ってくれませんか
きたので
ちょっと行ってきます』
フレンド…
私は
彼の
フレンドでは
なかった。
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