~優しい女戦士~

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パーティをしなさい、フレンドを作りなさい…そう言われたものの、私のファイターは自分から誰かを誘う事はおろか、誰かが近付いただけでその場を離れてしまうという、戦士らしからぬ行動を繰り返していた。   これではパーティなど出来るわけもなく、ひたすらソロで東グリディアナのゴブリンを狩り続けていた。     レベルはなかなか上がらないが、記念イベント中のドロップ率アップという効果もあってか、所持金が少しずつたまってきていた。   ラプト装備を買える。 やっとファイターらしくなる。     彼からは、ラプト装備はレベルが14と17があるため全て揃えると後で無駄になるから、今は最低限必要なアイアンアクス、アイアンブレストだけでいいと言われていたが、私はどうしても足防具が欲しかった。 バスカルからずっと裸足だった自分が惨めでならなかったからだ。     完璧とはいえないものの、装備を整えた私は、バインド覚悟で恐怖のクルート高原に出た。 ラプトに来る道々でひたすら逃げていたので戦闘は一切していない。   同じようにラプトまで逃げてくる人達を追ってくるモンスター達は、名前の色からしてとてもソロで倒せるようなレベルではなさそうだ。 おとなしく入口近くのヘビを狩ることにした。   見た目は南フラップと同じヘビ。 ラプトがすぐそこにあるという安心感もあり、躊躇うことなく戦闘をしかけた。   すごい! 装備ひとつでこんなに変わるの?   自分へのダメージの少なさに驚く。 調子にのった私は休憩もせず次のヘビを殴っていた。   クルートのヘビのスキルも知らずに。
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