序章~なりたい~

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「これで入学式を終わります」 遥は高校生になると、ある目標があった… 中学から片思いしていた人に告白しよと決めていたのだ‥ その為にはまず自分が変わらなくてはと思うのだが、何をどうすればいいのか分からないまま、日々悩んでいた… 『ゆっくりでいいよね』 そう自分に言い聞かせて、クラス表を見に行く。 (う~ん カズヤ君と一緒じゃないなぁ…) 片思いの人とクラスが一緒じゃなく残念であったが、また同じ学校に通えるだけで嬉しかった。 ふと隣を見ると茶髪でツヤツヤのストレートが印象的な女の子が、真剣にクラス表を見ている… (そんなに真剣にならなくてもいいじゃん…) そう思ったが、自分も似たようなものだと苦笑いを浮かべる。 するとさっきまで真剣だった女の子が独り言を言い始める… 「え~、一緒なの知(とも)君だけぇ~‥こんなんで活動できるかなぁ~ まぁ何とかなるかぁ~」 そう言って彼女は何やら歌を口ずさんで歩いていく‥ 遥はなぜかその歌が気になって、後を追い掛ける… その歌詞が今の自分にピッタリな気がしたから…
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