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彰「け、い?…ヒック」
慧「ひっぱたいて悪かった。痛かったよな…」
彰「ち、がう…俺が、ヒックご、めんなさ、いぃー」
泣きながらとぎれとぎれで、何を言っているのか自分でも解らない。
でも、慧はそんな俺の背中を優しく撫でてくれた。
俺がしばらくして落ち着くと、慧が口を開いた。
慧「彰、俺らホントに心配したんだ。いきなり居なくなって…電話がかかってきたと思ったら、解散の連絡だけして音信不通になっちまうし」
慧は真剣な顔で俺を見る。
言わないわけにいかないよな…
彰「実は俺、襲われたんだ…」
ゆっくり小さな声で、でもはっきりと話し出した。
慧はそれを聞き逃さないように耳をすませている。
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