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どれくらい走っただろうか
外はもう真っ暗
いつの間にか駅の前まで来ていた。
ここからなら道がわかる
そう思い、学園へと足を進める
行き交う人々は、俺を怪訝そうに見ている。
それもそのはず。
俺の今の格好は、シャツはビリビリに破られ胸板には無数のキスマーク。
手首にはくっきりと真っ赤なロープで縛られた痕。
横腹からは、血が流れ、歩くのもやっとだ。
それからしばらく歩き、学園の門が見えた。
俺はカードを通し、門の中へと入っていく。
寮に近づくにつれ人が増え、すれ違う奴らがみんな俺を見ている。
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