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ー魁視点ー
“なにがあった?”
俺はバカか
こいつの体を見ればだいたい予想はつく。
なのに…
魁「悪い。もういいから。もう大丈夫だから」
震える彰を安心させるため、なるべく優しく声をかける。
―――――…
グゥー
しばらくすると落ち着いたのか、彰の腹の虫が盛大に叫ぶ。
彰「ッ////」
顔を真っ赤に染める姿に、つい笑ってしまう。
魁「クスッ。今なんか作ってやる」
そう言ってキッチンへ行き、お粥を作った。
今度はちゃんと守るから。
俺はこの時、そう心に決めた。
いつまでも、こいつの笑顔が見たいから。
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