白い手紙

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  「だってこんなに白い。こんな場所、あたし知らないわ。」 ねここさんは周りを見渡します。確かに……真っ白です。正確には、床一面が真っ白なのです。   「……本当だあ。でもぼく、ここ知ってるよ……。ふわああ」 ねむくんたら、夢の中でも大あくび?大事な所なんだから、ちゃんと起きて!   「本当に?……じゃあ、ここは一体どこなの?」 ねここさん、そんなに身を乗り出すと、せっかくのミルクティーが零れてしまうわよ。   「“ゆめのはいたつや”だよ。」   「夢の配達屋?なあに、それ。初めて聞いたわ。」   「物知りのねここちゃんが知らないなんて、不思議なこともあるんだなあ……。」  
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