詩:一生懸命

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詩:一生懸命

一生懸命生きすぎて…    空をみることを忘れていた…   大きく広がる大空は、流行りのどんな癒しグッズよりも僕を癒してくれる…   いつも大きな器で僕を包み込んでくれる…   そんな空を僕は忘れていた…     一生懸命生きすぎて…    木をみることを忘れていた…   雨風に打たれ…   雷に打たれ…   ボロボロになりながらも力強く立っている…   綺麗な花を咲かせるために…   実をつけるために…   辛い毎日を一日一日生きている…     僕に日々の努力の大切さを教えてくれる…   そんな木を僕は忘れていた…     一生懸命生きすぎて…    雑草をみることを忘れていた…   何度抜かれても…   踏まれても…   負けることなく生えてくる…   邪魔だ邪魔だと言われ…   名前も知ってもらえず…   綺麗な花の邪魔ものとしかみてもらえない…   誰にも優しくされずとも…   自分を信じて生きている…     僕に心の強さを教えてくれる…   そんな雑草を僕は忘れていた…     一生懸命生きすぎて…    キミをみることを忘れていた…   時には厳しく…   時には優しく接してくれる大切なキミ…   僕の知らない所で、僕のために頑張ってくれる…   見返りを求めず、僕に優しくしてくれる…     僕に本当の優しさを教えてくれる…   そんなキミを僕は忘れていた…     だから今から…     一生懸命空をみよう…   一生懸命木をみよう…   一生懸命雑草をみよう…   一生懸命キミをみよう…     一生懸命生きるために…
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