きっかけ

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ある日、その日は夜勤で泊まりだった。前日は給料日で財布はホクホクとは言わないがお金が入っていた為ロッカーには鍵をかけていた。朝になって仕事も終わり帰り支度のためロッカーに向かった。 すると えっ? なんで? ロッカーに鍵がかかってない!『俺開けたのか?』 夜勤明けでボゥ~っとしてるからなぁ~と思いつつ 何故か心配で、ロッカーの財布を見た無事だった でも、もうひとつカバンに入れていた支払い用の封筒が無くなっていた。 もう一度、ロッカーを見直したが見付からない、おかしい。キツネにつままれたようだ! 何がなんだか判らなくなりとりあえず、上司に相談しようとロッカールームを出ようとした時、信用のできる係長、いや、そう思っていたのは私だけだったのかも、その時は信用していた。 その係長が現れて、私が事を大きくしたくないので、どうしたら良いのか相談した。理由はどうしたと聞かれ、正直に 『ロッカーに入れてたお金が盗られた』と言うと その係長が『支店長には私から伝えるから、今日のところは疲れているから、帰って良いよ』と言い『この事は犯人を見つけるまで他の従業員には言わないように』と言われ、この日から辛い目に合うことを知らず家に帰った。 自宅に戻ったものの、風邪をこじらして熱が上がり寝ていた。 昼過ぎ、電話が鳴った…!頭痛くて動けない 留守電に切り替わる ピー! 『お前大変な事やりやがったな!』ガチャ 名前も名乗らず、そんな電話が5分起きに数十件かかってきた⁉ 全て怒鳴り声! 声から大体誰か想像がつくけど、そんなことより 『大変な事…』って朝の事しか思いつかないけど…?あれは、上司に言われた通り誰にも言ってないはずなのに、まさか?? 不安になりつつ、風邪を治す事だけを考えて寝た。
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