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今日はリナの国立アルバート魔術学校合格の祝賀会が開かれる日。
カイは祝賀会が始まるまで、リナと二人で魔術道具を買いに行く約束をしていた。
リナの家族は忙しいため、カイが付き添う事になっていた。
慌てて家を飛び出すカイにラメルから声がかかる。
「夕方までには一度戻りなさい」
「はい、いってきます」
カイがリナの家の前に行くと、リナが壁にもたれて待っていた。
「カイ、遅いよ! また寝坊?」
「ごめん、寝過ごした」
「もう……これで何回目?」
長い黒髪、白い肌に綺麗な黄色の瞳。
身内の欲目を除いても、稀に見る美形であった。
対するカイの容姿は至って普通、黒髪に橙の肌。
顔も、普段読む小説の主人公のように特段、美形なわけではない。
ただ一つは異なる点は両目の色が違う事。右目はゼノ達と同じ黒だが、左目は炎のように赤い。
幸い、髪が長いので隠せているが。
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