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午後になると、アリスは4人の特訓の組み合わせを変更した。
「午後は実践的な組手。
シンはリナと、私がカイと行う。
2時間後にまた集合」
シンとリナは頷くと、すぐに隣のフィールドへ向かう。
「修行の前に1つ、良いか?」
アリスは無言で頷き、肯定する。
「俺がアリスと組んだのは『抹殺眼』と関係あるのか?」
「万が一、貴方が『暴走』した時、私じゃないと止められない」
アリスはほとんど無表情だったので、その真意全てを汲み取る術は無い。
しかし、カイは早くもアリスに全幅の信頼を寄せつつあり、それ以上は追求しようとはしなかった。
「じゃあ、よろしく頼むよ」
「……言っておくけど手加減無し」
「了解した」
カイは苦笑しながらアリスと向かい合う。
1ヶ月後、マディは自信満々な顔つきの教え子達を見渡しながら言った。
「よし、今日は夏休み前最後の1日だ。
今日は丸一日をクラス内予選に充てる。
全員、闘技場に移動するぞ」
生徒達はそれぞれの決意を胸に秘め、闘技場へと歩みを進める。
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