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「ねえ、聞いてる?」
「……ん?」
「もう、しょうがないんだから。
これからは別々の学校に行くから、あんまりこうやって出かけるのも出来なくなるね、って話」
「ああ、そうだな……何か実感が湧かないんだよな。
リナがいないとなると……暇だなぁ」
「普通、淋しいとか言わないかな?」
「淋しくはない、暇だけどね。
だから、たまには帰って来なよ」
「もう、素直じゃないんだから……」
カイは既に隣街の戦士学校に進む事を決めていた。
自分から希望した事であったが、叔母は自分の事のように喜んでくれた。
叔父曰わく、叔母はカイが魔術に関わる事に賛成したくないらしい。
「あ、そろそろ帰らなきゃ!
パーティー始まっちゃう!」
「そうだな、帰ろうか。
ちょっと名残惜しい気もするが」
こうして2人の買い物は終了した。
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