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「いや、俺がアリスに勝つの絶対無理だって！」
確かに、２人の実力にはあまりに差があり過ぎた。
「……別に勝つ必要は無い。
さっきも言った通り、私が貴方の実力を判定するだけ」
「判定……」
「貴方には黙ってたけど、一昨日マディ先生に頼まれたのよ。
本当は後、半月ぐらい様子を見ようと思ってたんだけど、貴方が私の予想より早く話を聞きたがったから。
さ、始めましょ」
「ああ、場所は近くにある野原にしよう」
そう言って、２人は街から少し離れた場所にある野原に出た。
一面草しかない野原で対峙し合う２人。
「勝負は私がストップをかけるまでね」
「……わかった」
風が吹く。
カイが地面を蹴る音が辺りに響いた。
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