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「今から10年前、まだカイは3歳、ミントは赤ん坊だった頃の話だ。
俺はまだ戦士隊から騎士隊に昇格したばかりだったな」
カイは黙って、先を促す。
ここまではカイも知っている事。
「ある日、俺はいつものようにお前の住んでいたシャルド城の警護についていた」
「俺、城に住んでたの?」
ほとんど記憶の無いカイは、思わず、目を丸くする。
もう一人の自分がいるような、不思議な感覚に襲われる。
「お前の両親はシャルド城で仕事をしていたんだ。
サウスランド
ある日、南国中の空が突然紫に染まり、奴らが襲撃して来た。
カオス
混沌一族、連中はそう名乗っていた」
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