33685人が本棚に入れています
本棚に追加
/714ページ
【エア・ブラスト】
アリスの放った空気の爆発が大地の爆発を相殺する。
その隙をついて、ミリーとディールが前に出た。
マディは鎚で2人を吹き飛ばそうとするが、ミリーは自ら鎚に飛びつくと先端部分にしがみついた。
だが、ミリーは吹き飛ばされる。
その間にディールがマディへ黒刀を振るう。
黒刀はマディの鎚を弾き落とす。
マディはもう一方の手でディールの胸倉を掴むと、鳩尾に蹴りを入れた。
だが、倒れるディールの背後からカイが突っ込んできた。
【フレイム・ジェット】
カイは一気に加速して間合いを詰めようとする。
(やるじゃないか…。
だが、その間合いじゃ、俺に攻撃は出来ないぜ)
マディの考え通り、間合いが遠かったのはカイは左手のみで加速していたから。
なぜなら、右手には『ある物』を持っていたからだ。
(よし、カイが来る前に退路を作るか)
そう言って、マディが魔術を発動させようとした時、カイが何かを振りかぶるのが見えた。
(…パイク!?)
カイが右手に持っていたのは、属性付与されたパイクだった。
カイは右下から左上に向かい、思いっ切りパイクを振った。
「りゃあ!!」
カイのパイクは綺麗に弧を描き、マディの右手首をしたたかに打つ。
青いブレスレットが1つ、空に舞った。
最初のコメントを投稿しよう!