校外演習

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【エア・ブラスト】 アリスの放った空気の爆発が大地の爆発を相殺する。 その隙をついて、ミリーとディールが前に出た。 マディは鎚で2人を吹き飛ばそうとするが、ミリーは自ら鎚に飛びつくと先端部分にしがみついた。 だが、ミリーは吹き飛ばされる。 その間にディールがマディへ黒刀を振るう。 黒刀はマディの鎚を弾き落とす。 マディはもう一方の手でディールの胸倉を掴むと、鳩尾に蹴りを入れた。 だが、倒れるディールの背後からカイが突っ込んできた。 【フレイム・ジェット】 カイは一気に加速して間合いを詰めようとする。 (やるじゃないか…。 だが、その間合いじゃ、俺に攻撃は出来ないぜ) マディの考え通り、間合いが遠かったのはカイは左手のみで加速していたから。 なぜなら、右手には『ある物』を持っていたからだ。 (よし、カイが来る前に退路を作るか) そう言って、マディが魔術を発動させようとした時、カイが何かを振りかぶるのが見えた。 (…パイク!?) カイが右手に持っていたのは、属性付与されたパイクだった。 カイは右下から左上に向かい、思いっ切りパイクを振った。 「りゃあ!!」 カイのパイクは綺麗に弧を描き、マディの右手首をしたたかに打つ。 青いブレスレットが1つ、空に舞った。
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