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「いや、マナは良くやったと思うよ。
それにまだ四番手同士だから大丈夫。
それよりも医務室に行った方が良い」
「え、でも……」
「試合なら小型魔鏡で観られるさ。
僕が付き添うよ、行こう」
「う、うん……」
マナはディールと共に医務室へと向かった。
「おのれ、ディール!
もう一回言うぞ、おのれ、ディール!」
「シン、マナも守備範囲内って言ってたもんな……」
「……」
アリスの冷たい視線がシンを射抜く。
《メイサ選手の続行が認められました。第7試合の両選手は前へ》
「行ってくるね!」
リナが緊張した表情で立ち上がる。
「緊張せずに落ち着いて戦いなさい」
母親のように諭すアリスの言葉に頷くリナ。
「負けても俺らが何とかするから、思いっきり戦ってきな」
「そうだね……ありがと」
シンの励ましに笑顔で答えるリナ。
「リナ……頑張れよ」
カイの声援に頷くと、リナはフィールドへと向かった。
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