プロローグ

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「ああ、よく寝た……」 一人の少年が寝台の上で目覚めた。 「カイ、起きてる? 今日、リナちゃんと約束があるんじゃなかった?」 階下から聞こえてくるのは叔母であるラメルの声。 「……あ」 リナ=クレスト。 隣の家に住む幼馴染みの少女。 二人しかいない友人の一人。 クレスト家はこの村一番の資産家で、この村全域がクレスト家の敷地であった。以前はその多くを村人に貸し出していたが、現在の借り手はラウクス家だけである。
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