抹殺眼

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部屋に戻ると、4人は一度休憩取る。 アリスはともかく、他の3人の体力は限界だったからだ。 カイが目を覚ますと、隣のベッドから金髪の頭が少しだけ見えていた。 特にする事も無いので、シンを起こさないように、リビングに戻る。 「……起きたの?」 ソファーで読書をしていたアリスは振り返らずにカイに声を掛けた。 「あっ、ああ……。 あのさ、」 「『抹殺眼(イレイズ・アイ)』、『抹殺神の眼』と呼ばれてる。 魔力を代価に魔術を打ち消せる」 アリスはカイの心中を見透かしているかのように、次々に言葉を並べる。 「……君も『使い手』、なの?」 「……相変わらずお喋り。 私も言う事は無い」 「何故、2人共そんなに隠すんだ?」 正面から拒絶され、カイは思わず聞き返してしまう。 「……知らない方が良い」 後、あの2人には秘密」 「シンとリナに? 何で?」 2人にもある程度なら事情を話すべきだと思っていたカイは拍子抜けしてしまう。 「危険な事だから もし、2人をーー」 「ああ~、よく寝た。 あれ、2人ともどうしたんだ?」 凄まじい寝癖と共に、シンがリビングに戻って来たため、話は中断される。 「……また今度」 「あっ、ああ……」 「……?」 「……お腹空いた。今日は私が手伝う」 「じゃ、先にキッチンに行ってるよ」 シンは心なしか、嬉しそうな表情でキッチンへ向かう。 「……俺が起こすの?」 「……カードキー」 アリスはカイに女子部屋のカードキーを投げ渡し、キッチンへ向かう。 校則違反では無いかと思いつつ、カイは女子部屋に入った。
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