抹殺眼

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「さて、修行についてだが、ちょいとばかし連絡事項がある。 お前らの修行期間中、俺は授業が無いから手が空く。 だから、希望があれば班別指導を行おうと思う」 教壇の上に立ったマディは面倒臭そうに頭を掻きながら、教え子達の様子を窺う。 「珍しい事もあるな」「雪でも降るんじゃない」 マディの提案に教室がざわつく。 俺ってそんな風に思われてんのか、と小さく呟き、黒板に白墨で日程を書き始めた。 「指導期間は一班につき丸二日だ。 各自、希望の日を決めといてくれや」 ――― 「私達の班はいつにしようか」 「まあ、終盤の方が良いんじゃないか。 課題ってのは後から次々に出て来るもんだしな」 「アリスはどう思う……?」 「貴方達の好きにして頂戴。 私は正直、どうでも――」 「おーし、ここで最後だな。 お前ら予定は決まったか?」
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