抹殺眼

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今日は休日。 4人は数あるトレーニングルームのうちの1つを借りている。 今日からクラス内予選に向けた修行を始める事になっていた。 「……午前中は魔術の修行。 リナは問題無いとして、カイは下級魔術の基礎を固める必要がある。 シンは魔力のコントロールが必要。 リナはカイに、シンには私が付く」 そう言って、アリスはリナにカイの修行について説明し始めた。 「……はぁ」 「どうかしたのか、カイ?」 「いや魔術は難しいからさ……。 体術なら得意なんだけどな……」 「良いじゃん、リナちゃんとならお前も集中するだろ?」 「お前なぁ……」 「あれ、カイ君照れてるのかい?」 「あいつは幼なじみ。 恋愛感情は持ち合わせてないよ……」 アリスとリナが戻って来たので、2人は会話を打ち切る。 「午後になったらもう1度集まって」 3人は頷き、それぞれの場所へと向かう。 早速、カイはリナに付き添われ、魔術の特訓を始めた。 「カイは何か修得したい魔術はある?」 「う~ん……」 カイは唸りながら、教科書をパラパラとめくり始める。
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