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僕は小学校に上がった
そして第1の試練が待ち構えていた…そう入学式だ
入学式は普通女の子はｽｶｰﾄをはいて出席するだろう
僕はｽｶｰﾄが嫌で、母に「僕もYくん(従兄弟)と一緒の服が着たい、ﾗﾝﾄﾞｾﾙも黒がいい」と入学式の前に頼んだ
従兄弟は僕より一つ年上で幼稚園も一緒だったし、よく遊んでいたので黒のﾗﾝﾄﾞｾﾙを背負って小学校に通っている従兄弟が羨ましくて仕方なかった
そして母は笑って僕に言った
「M(僕の名前)は女の子でしょ？Y君は男の子だからﾗﾝﾄﾞｾﾙも黒なのよ」と。
僕は小学生前の事にも関わらず、未だに母の言葉が忘れられない
その時僕は黙って頷いて部屋に戻った
そして入学式には、我慢してｽｶｰﾄをはいた
最初は嫌で何度も何度も逃げ出したくなった
入学式が終わって車で帰る途中外を見た
入学式の日は雨
小学生の時から今まで僕にとって大切な日は、殆ど雨だった
僕の心を表しているのだろうか
家に帰る頃には風が強く吹いていた
これは僕の小学校時代の幕開けを表す風だったのだろうか
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