キミ

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「えっと、悠哉君は大部屋だね。……って言っても悠哉君が入って3人だね。」   谷口先生はにこっと笑って言った。   「一人は悠哉君と同い年みたい。もう一人は二つ上だったかな…?」   「それってどんな人達なんですか?」   聞いてみると、「会えば分かる。」とはぐらかされた。   「まあ、あのこ達は無駄に元気だからすぐ友達になれるよ?……と、ここよ?」   病室の番号は、112。 何か入る前から変な声がする。   「ごめんねぇ、うるさくて」   谷口先生はそう呟くと、ドアをあけた。  
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