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入口の自動ドアを抜けると、そこは完全なラブホテルであった。
「某略奪集団もいかがわしいところがアジトだったりするから、これは自然なんだべ」
フェインがすぐさまこういう風に解釈するが、やはり附に落ちない。
「まぁ、いいべ。とりあえずあのスタッフにちぇっくいんの手続きを……」
おいぃぃぃィッッッ!このままじゃあ、僕が捨てられて教師と禁断の恋を歩むストーリーになるだろぉぉぉぉっッッ!
「GUESS野郎にはお似合いの展開だね。そしてお前は病気で……いや、なんでもないべ」
なんだこの不快な表現は!最近の死ねば感動する純愛(笑)ものとは違うんだぞ!この小説は!
と思っても仕方がないので、スタッフに声をかけた。
「王子様、お姫様、いらっしゃいませ。お部屋は決まりましたか?」
なるべく普通な部屋にしたかった僕は、一番ましに見えた部屋を選ぶことにした。
「じゃあ……3ば……」
「13番、ゴルゴもびっくりSMルームでお願いしますべ」
「はい、13番ですね」
フェイン…………
お前はとことんS野郎なんだな…………
13号室の鍵を手にいれたフェインはそのまま13号室へとむかった。
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