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案の定というか、部屋の中身はSMグッズとゴルゴ13全巻がずらりと揃っていった。
ベッドに入るや否やフェインはSMを物色しはじめ蝋燭を手に取ったり、鞭を手に取ったりして感触を確かめていた。
(削除)な姿勢がやっと抜け出してきた僕にとっては、恐怖にしかなかった。
しかし、ここで僕はある一面に気が付く。
SMグッズの中に何故か埋もれていた、競泳用水着を懐かしげに見ていたのだ。
そう、まるで姉妹を懐かしむかのように。
これが、はじめて僕が彼女に対しての恋の芽生えだったのかもしれない。
「でも何だろう……このスイッチは……」
フェインの意味深な風景と同時に赤色のボタンも気にかかっていた。
「よし!これに決めたべ!拷問をすれば、ごっどの首領が来るべさ!」
彼女が器具を決めたらしい。僕は驚いたフリをしながら、赤のボタンを押す。せっかくだから
ビー!
「な……なんじゃ!この快音はへ!」
驚いて暫くして音声が聞こえた。
『すみません、HOTELGODの館長、γです』
早くも館長ですか
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