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とりあえず僕の生存が確定されたから、地の文も一人称に戻す。
偶然にも飛ばされた先が湖だったことも幸いして、僕は生き永らえた。たった18ページで死ぬような奴は主人公じゃないからな。
フェインと共についていく理由。はじめはバトルオブエンドにむけてと言っていたが、本当の理由はそこではない。
彼女の一面を探るのと僕自信を磨くためだ。
あの懐かしそうな顔つき、彼女をそうさせた理由がそこにはある。
名前負けと呼ばれないために僕自身が強くなる。それもまた理由なり。
フェインはきょとんとしていたが、すぐにこう返した。
「私のレクチャーに耐えるなら……いいんだべさ」
レクチャーとは何ぞやと気にはかけたものの、僕は準備をしてこの町に別れを告げた。
「あなたが改心する日を……」
おかみは泣きながら僕らを見送っていた。
しかし、改心って勘違いは結局解けなかったな。
「……真の強さは認めるべ。これからも視点はお前で進んでもよさそうだな」
フェインが見直したかのように僕を見る。
ちょっとした笑みを浮かべながら
「あぁ……ありが……って」
僕は手首を固定されながら、こう叫ぶ。
「レクチャーってこれかぁぁァァッッ!」
こうしてまったりとした冒険旅は始まったのだ。
ACT2 END
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