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「ルー……ク?」
まさかまた会うかと思っても見なかったので、こういう風に答えてしまった。
「あぁ、また会いましたね。あいつを誘導してくれてありがとうございます」
ルークはあの微笑みを残しながらこう返してくれた。
ちょうどよかった。僕は今晩の宿がないんだった。
人の家にあがりこむのは遠慮したいとこだが、野宿をして(削除)を喪失する事態だけは避けたい。
「ちょっといいか……」
そう感じて僕はいきさつを全て彼に話した。
「……うーん」
はたして彼はなんと返事を返すのか。
「実は独り暮らしなんです。ちょっと汚いですがそれでもよければ……」
やった!これで強制非公開の心配はなくなる!
素直に僕は彼の言うことを聞き、彼の家に行くことにした。
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