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ルークは、僕と話しながら彼の家に誘導した。
「そういえば独り暮らしって言ってたよね……両親は……」
僕はそこまで言って続きを言うのをやめた。あまりに不謹慎な内容であったからだ。
この小説はそこまでシリアスじゃないしな。
「両親なら隣で住んでるけど」
予想外だ。
生きてるのも予想外だが、すんなり話したのも予想外だ。
「正式に言うと、あいつらはネトゲ廃人だから一緒に住みたくないんだ」
実の親に対してなんてこと言うんだ!そこまでひどいのか!
「……君が言うんだったらしょうがないか」
と、一応口では言ったもののやはり納得がいかない。
「あ、この赤い建物が僕の家です。どうぞお入り下さい」
なんか設定が崩壊してそうだから一回見てくるか。
と隣の部屋を覗き込む。
二人がパソコンをいじっている。
やはり彼の言うことは正しかったんだな、と僕はひと安心して彼の部屋に入った。
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