act3 ホークタウン

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ルークの部屋は至って質素で、まるで苦学生のように思えた。     「そういう風にした方が気持ちいいかなと思いまして……」     と、ルークはベッドメイクをしながらたんたんと話していた。 そして変わらない笑顔を僕に見せた。       やっぱりいい奴だな。と僕は思いささやかな物を手渡した。     しかし、僕はまだ異変に気付いていなかった。         「これは……?」     これは旅の途中にてにいれた物の一つだった。         「これは僕の大事なものなんだ。親に対して辛いことがあっても、これがあれば……僕は頑張れたよ」     頑張っている人には援助をしたい。僕はそれをモットーにすることにしている。     だから僕はそれを手渡した。     ロープを     「あの……それは……てか、僕はそこまで……」   ルークは戸惑っている。   「いいから!いいから!」 と僕は押し付けるが、あることに気が付いた。       って変態キャラ化してんじゃないかぁぁぁぁっっ!僕ゥッッ!レクチャーが影響されたのかぁぁっ!?       そして顔をうつ向きながら、呟いた。     「ごめん……なかったことにして」     失敗した。失敗した。失敗した。   風呂場で泣きたい。
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