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ルークの部屋は至って質素で、まるで苦学生のように思えた。
「そういう風にした方が気持ちいいかなと思いまして……」
と、ルークはベッドメイクをしながらたんたんと話していた。
そして変わらない笑顔を僕に見せた。
やっぱりいい奴だな。と僕は思いささやかな物を手渡した。
しかし、僕はまだ異変に気付いていなかった。
「これは……?」
これは旅の途中にてにいれた物の一つだった。
「これは僕の大事なものなんだ。親に対して辛いことがあっても、これがあれば……僕は頑張れたよ」
頑張っている人には援助をしたい。僕はそれをモットーにすることにしている。
だから僕はそれを手渡した。
ロープを
「あの……それは……てか、僕はそこまで……」
ルークは戸惑っている。
「いいから!いいから!」
と僕は押し付けるが、あることに気が付いた。
って変態キャラ化してんじゃないかぁぁぁぁっっ!僕ゥッッ!レクチャーが影響されたのかぁぁっ!?
そして顔をうつ向きながら、呟いた。
「ごめん……なかったことにして」
失敗した。失敗した。失敗した。
風呂場で泣きたい。
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