act1始まりの街ワイルドマイルタウン

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見間違いかと思い、もう一度首を右90度曲げてみる。       やはり赤色の髪に黒っぽいローブを来ている女の子だった。   とりわけ……   「ランチって言われたらすぐ分からないんか!そんなもん犬でも知ってるべ!」     あぁ、独特の訛り、声のアップテンポ全てがあの例の少女だ。     しかし、ランチはAランチとかBランチとかいろいろあるわけなのだがどうしてそれが断定できるように言ってるのか?     店員が笑いを押さえながらその少女に聞いた。   「じゃあランチってどんなランチなんですか?」     すると少女はダルそうにこう説明した。     「もう、一回言うだけだべ?ライチのミンチだべさよ」     その瞬間僕は思わず飲んでいた水をカウンターにぶちまけた。
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