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8月14日
ついに、僕の番だ。
もう何も怖くない。
操縦席に座り、滑走路の傍ら見送る人に混じって敬礼する父を眺める…
ようやく、すべてが分かった…
兄が死んだ時酒をのみ悲しみを忘れようと、兄の死を美化していた事…
大志の気持ちを分かっていた事…
父の気持ちをみんな気付いて父を慕っていた事…
また、父の行為を今までみんな喋らないよう口止めされていた事…父なりに恥ずかしかったらしい
｢行ってきます｣
僕は、飛んだ…
途中大志からの僕宛の手紙を開けた。
｢お前の父ちゃん最高!!第よ!!｣
短い大志の手紙だった。
大事な手紙で｢弟｣と｢第｣…漢字間違えんなよな…
後で注意してやる…
｢よしっ…｣
僕は、父から僕宛の手紙も胸に、米軍空母に特攻した…
僕は、上官であり父である大尉を恨まない…恨めない…
父からの手紙…
｢後でゆっくり話そう 1945年8月14日｣
1945年8月15日終戦…
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