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僕、猪飼栄二は、最近第78振武隊に編制された。17才だ
父は猪飼友清、特務大尉
つまり、叩き上げ士官である。
叩き上げの父は性格は、やはり厳格である。
そして、この人が僕に出撃命令を出した……
また、僕には兄が一人いたが、その兄はソロモン沖海戦で戦死した。
父は兄の死を大酒を食らい喜んでいた。
そんな父の姿は、僕にとって鬼であり醜いものだった。
死ぬ事がそんなに偉いのか?
生きる者がまるで卑しい者かのように父は振る舞い、常にどのように死ぬか父は考えていた。
だけど僕はこの人を恨みはしない…
いや恨む事が出来ない。
何故なら……
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