8月12日 夜 後半

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8月12日 夜 後半

大志に呼び出された… 待ち合わせ場所に大志はまだいない… 「何言れるんだろ…」 大志が笑顔でやってきた 怒って無いみたいだ 不安な気持ちがかなり、吹き飛んだ。 「ごめんな、いきなり呼び出たりなんかして」 「いや、大丈夫だよそれより、今日はごめんな」 「何が!?」 「おやじ…猪飼大尉だよ…」 「何、そんな事気にしてんの!?全然気にして無いよ!! それに……みんな受ける事だし」 大志は、笑っていた 「…」 「そうそう、今日呼び出したのはさぁ…」 「うん…」 「笑うなよ…」 「うん…」 「実はさぁ、もし…もし、俺達が戦争が終わるまで生きていられたら…柚ねぇちゃん…お前の姉さんを俺にくれ!!」 「はぁ!?」 「いや、あのさぁ…正直、もうそろそろこの戦争終わると思うんだよね… だから…だから、もし、俺達が特攻行く前に戦争が終わったら、その時は…」 珍しく大志がはずかしがっている。 昔、大志が姉さんに傷の手当して貰ってた時と同じ顔してる… 「いいよ」 僕は少し複雑だったがうれしかった。 だけど一つ問題がある… 「姉さんと結婚するのはいいけど、もし結婚したら、父親…あの人だよ…?」 「大丈夫!!俺、大尉 と上手くやっていける気がするし。それに…」 「それに?」 「やっぱいいや」 「なんだよ!?」 「じゃあ、これからよろしく!!弟よ!!」 「はぁ!?待てコノヤロ!!」 二人は走って宿舎に戻った。
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