38人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
8月12日 夜 後半
大志に呼び出された…
待ち合わせ場所に大志はまだいない…
「何言れるんだろ…」
大志が笑顔でやってきた
怒って無いみたいだ
不安な気持ちがかなり、吹き飛んだ。
「ごめんな、いきなり呼び出たりなんかして」
「いや、大丈夫だよそれより、今日はごめんな」
「何が!?」
「おやじ…猪飼大尉だよ…」
「何、そんな事気にしてんの!?全然気にして無いよ!!
それに……みんな受ける事だし」
大志は、笑っていた
「…」
「そうそう、今日呼び出したのはさぁ…」
「うん…」
「笑うなよ…」
「うん…」
「実はさぁ、もし…もし、俺達が戦争が終わるまで生きていられたら…柚ねぇちゃん…お前の姉さんを俺にくれ!!」
「はぁ!?」
「いや、あのさぁ…正直、もうそろそろこの戦争終わると思うんだよね…
だから…だから、もし、俺達が特攻行く前に戦争が終わったら、その時は…」
珍しく大志がはずかしがっている。
昔、大志が姉さんに傷の手当して貰ってた時と同じ顔してる…
「いいよ」
僕は少し複雑だったがうれしかった。
だけど一つ問題がある…
「姉さんと結婚するのはいいけど、もし結婚したら、父親…あの人だよ…?」
「大丈夫!!俺、大尉 と上手くやっていける気がするし。それに…」
「それに?」
「やっぱいいや」
「なんだよ!?」
「じゃあ、これからよろしく!!弟よ!!」
「はぁ!?待てコノヤロ!!」
二人は走って宿舎に戻った。
最初のコメントを投稿しよう!