を々、愛しき化け物

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「じゃあつまりあれか。 お前は大昔にとある魔法使いに創られたランプの精的な物で、 願いを一つ叶える代わりに体の一部をくれと、そういう訳か」 「魔法使いじゃなくて錬金術師だし、 私の場合は胸部を貰うように指定されてますが…… まあ大体そんな感じです」 蓮華にリンネ、と名付けられたらしい その甲冑騎士は、地べたに正座しながらそう答えた。 だがしかし、そんな細かい訂正はどうでもいい。 問題はこいつを連れてきたのが蓮華という事だ。 「蓮華はあんたに願いを叶えて貰ったんスか?!」 「まあ、願い事は聞きましたけど」 詰め寄る誠司に騎士が慌てて付け足す。 「あ、でも体の一部分を貰う、なんて事はしませんから! 私を創った錬金術師はもう死んでるし、 私らにとっちゃ願い事は『体の一部を貰う』って命令の交換条件みたいなもんでしたから!」 「でも、やる可能性はあるって事かしら?」 「そりゃまあ、私らを創った錬金術師に忠誠心を抱いていた奴はまだやってるかもしれませんけど ……あ」 凪の問いに律儀に答えた後、騎士は何かに気づいたらしい。 残念ながらそれは正解だ。 「という事は、だ」 「忠誠心が抜けるまで躾てあげればいいのね♪」
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