第九章「復讐」

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「藤沢君ここに来るの何年ぶり?この隣は僕達の教室だよ」 横井は銃を藤沢に向けたまま言った 「知ってる?鮭は自分が育った川に戻ってくるって。戻ってきた鮭はみんな死んじゃうのにね」 横井はニヤリと笑ったまま続けた 「ここでの思い出を思い出すだけで頭痛がするんだ…ずっとだよ」 薬を飲んだ横井は再び銃を向け藤沢のもとへ歩み寄った 「ひぃっ」 「ヒドいよね。君は学級委員だったのにね」 「ガキの頃の話だろ…」 震える声で藤沢は答えた 「許せなかったんだ」 「ひぃっ!!」 藤沢は教室を飛び出した
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