最終章「戻れぬ時」

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暗い倉庫の中 佐々木は持ち出したピストルを出した そして 左のポケットに手を入れ何かを取り出した 左手を開いた佐々木は少し驚いた そこにあったのは サイズの違う2つの指輪 藤沢のジャケットを着ていることを一瞬忘れていた パンッパンッパンッ!! 木製の扉に丸い穴が次々と開いてゆく 横井はニヤリと笑いながら新しくカートリッジを入れた パンッパンッパンッ!! 遂に木製の扉は耐えきれず壊れ落ちた が、壊れ落ちた扉の先にピストルを構えた佐々木の姿があった 横井は静かに両手を上げた 「撃てないだろ?君には。あの時だってそうやって犯人を取り逃がしたんだろ?」 再び横井は佐々木に銃口を向けた
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