最終章「戻れぬ時」
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「…お前だったのか…」 静かに銃を構えながら藤沢は言った 「…助けて…」 色を失いかけている唇から小さく言葉がもれた その時、首を絞められている佐々木はあの事件の事を思い出していた あの時の人質と自分がシンクロしたからだ 引き金にかけられた藤沢の指に少しずつ力が込められる パンッ!! 乾いた音が黄昏に染まる豊陵小学校に響いた
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