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くるみがこなくなってから1週間がすぎた
大和は一人、自分の手をみつめている
震えるくるみの感触が
はらわれた時の感触が
消えない
それはとても
切なくて
胸が苦しくなる
そんな感触だった
そんな大和に、龍之介と隼人が話し掛けた
「大和~まぁ、いじめはやりすぎだけど、あれはおまえのせいじゃないだろ、きにすんなよっ!」
「気にしてねえよ!」
「素直じゃないんだから」
「俺は素直だよ!」
「まぁ、きっと大丈夫だよ、くるみちゃんは今ごろ彼氏に慰めてもらってるよ」
龍之介の発言に空気が止まる
大和の気持ちがモヤモヤする
そのあとイライラがおしよせる
「あいつ生意気に男がいたんだ!」
「あれ?大和はしらなかったの?、いるらしいよ」
「なんだよ~あの女はいちいちムカつく!男なんかつくりやがって!あぁ~ムカつく!」
そういって目の前の机を蹴りあげた
ムカつく!
ムカつく!
ムカつく!
ムカつく!
ムカつく!
《なんなんだよ~このへんな気持ち!なんなんだよ~なんだ?なんだ?なんなんだこの気持ちはぁ~?》
それは大和にとって初めての感情だった
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