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ここは小さなアバート
そこには、やさしくてきれいな母親と中学生の女の子がいた
母親は女手一つで娘を育て、決して裕福ではなかったが、やさしい母との生活は少女にとって、とっても幸せな日々だった
そんな幸せな日々に不幸が次々と押し寄せてきた
少女が学校から帰ると、アバートの外には、あきらかに場ちがいな高級外車がとまっている
中には運転手が待機していた
はじめてまじかでみる高級外車に感動していると、母親のどなり声が聞こえてきた
「帰って!帰ってよ!あなたの顔なんかみたくない!あの子は、、わたさないわ!帰って!」
母親は叫びながら男の人を外においだした
男は立派なスーツをきて、高そうな時計をしていた
「また、くるよ」
といって、男は階段をおりていく
とっさに少女は隠れた
なぜか、会ってはいけないような気がしたからだ
家の中にはいり、母親に男のことをきいてみたが、母親は、ごまかした
「なんでもないわよ、気にしなくていいわ」
ぎこちなく、笑った
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