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「知志！元気か？」
病室のドアが勢いよく開く
「あぁ…」
そこには痩せ細った知志がいた
「で…医者は何だって？」
「とりあえず半年は無理だそうだ」
「そうか…」
知志はあの劇的な試合のなか利き足の靭帯を痛めながらあのゴールをきめたのだ。
「ベレッチが活躍してるそうじゃないか」
「あ、あぁ、あいつはな…」
「どうした？」
「いや、あいつは性格に問題があるんだ。あいつはチームワークって言葉を知らねぇ。監督も目先の勝ちしか見てねぇし…」
「山口はそういうやつだったのか？」
「あぁ…テレビじゃ選手は我が子だとか言ってるけど、あいつは俺達を道具としかみてない。ベテランの吉原さんなんか練習試合さえ出してもらえないんだぜ……」
「……」
「ベレッチにパス出してクビつなぐのがやっとだぜ…」
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