第一幕

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静かな朝。 いつも通りの なにも変わらない朝。 『隊長~!!』 (……) 『たぁ~い~ちょぉ~!』 (………) ドタバタという足音と共に戸を開けて威勢のいい目覚ましが入ってきた。 『隊長!おはようございます!』 『……ぐぅ…』 『隊長!早く起きて下さい!みんなもう待ってますよ!』 『ん~…なんや~…愛理やないの…』 細い目をこすりながらようやく体を起こし 『なんや~…じゃないですよ!みんなもう揃ってて今は吉良副隊長があたふたしながらまとめてるんですから!』 『ほな…少し見てよか?』 ニコニコしながら冗談っぽく言う 『なに言ってるんですか!だから吉良副隊長はいつもフラフラなんですよ!』 『はいはい…行きます行きますて…』 完全に体を起こしいつもの羽織りを肩にかけ 『ほな…行こか?』 『……』 『…ん…どないしたん?』 ぼぉっと立ち尽くす愛理を怪訝そうに見ながら聞いた 『い、いえ!で、では私は先に行ってます!』 慌てて飛び出して行く彼女を見送り ゆっくりと部屋を後にした。 そう、それは 当たり前の日常。 いつもどおりの 変わらない朝の風景。
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